DCOMエラー 10016 の解消方法
イベントログにイベントID 10016 が出るので対応してみた
動作環境
1台のWindows Server 2012 R2(AZUREで稼働中 オンプレとVPN接続済み)にて下記稼働
WEBサーバー : IIS
DBサーバー : SQL Server 2012 EXPRESS
帳票ツール : Access 2016
開発環境 : Visual Studio 2017 コミュニティエディション
エラー状況
イベントビューワに下記のエラー発見
何やらDCOMに関するエラーのようだ。セキュリティ、権限の問題のようす。
DCOMエラー 10016 の解消手順
レジストリエディタ(regedit)を開いて トップ位置からCLSID APPID を検索してみる(CTRL + F で検索)
CLSID D63B10C5-BB46-4990-A94F-E40B9D520160 を検索
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{D63B10C5-BB46-4990-A94F-E40B9D520160}
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID\{D63B10C5-BB46-4990-A94F-E40B9D520160}
この二つとも AppIDは 9CA88EE3-ACB7-47c8-AFC4-AB702511C276
APPID 9CA88EE3-ACB7-47C8-AFC4-AB702511C276 を検索
HKEY_CLASSES_ROOT\AppID\{9CA88EE3-ACB7-47c8-AFC4-AB702511C276}
HKEY_CLASSES_ROOT\AppID\RuntimeBroker.exe
{9CA88EE3-ACB7-47C8-AFC4-AB702511C276} の正体は「RuntimeBroker」であることがわかった
RuntimeBroker の権限設定の変更が必要らしいことがわかった
DCOMCNFG(GUIの「コンポーネントサービス」 レジストリエディタの様に検索機能はない) 開いて
「RuntimeBroker」「プロパティ」「セキュリティ」
「編集」がグレイアウトでセキュリティの設定変更できない。
コンポーネントサービス・セキュリティ「編集」のグレーアウトを解消
レジストリエディタを開いて(regedit) 「RuntimeBroker.exe」を検索 複数(3個だった?)ヒットするがHKEY_CLASSES_ROOT\Wow6432Node\AppID\RuntimeBroker.exe と
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Classes\AppID\RuntimeBroker.exe
の2か所のアクセス許可を編集した
検索結果の他のところを先に同様に変更したが、グレーアウトは解消されなかった。
下の画面は HKEY_CLASSES_ROOT\Wow6432Node\AppID\RuntimeBroker.exe の場合
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Classes\AppID\RuntimeBroker.exe も同様に。
「RuntimeBroker.exe」「アクセスの許可」「詳細設定」
「所有者」が “TrustedInstaller” の場合 「変更」クリックしてローカルの「Administrator」に変更
さらに「Administrators」グループにフルコントロール権限付与
再び「コンポーネントサービス」のRuntimeBrokerの権限設定にトライ
「構成のアクセス許可」「編集」
“Administrators”グループに”フルコントロール”権限付与して「OK」
その他の設定についてはデフォルトのままだったと思うが、念のためアップしておきます。
「起動とアクティブ化のアクセス許可」
「アクセス許可」
コメント
[…] 泣きながら検索をしてみるとITブログさんのイベントID10016 解消したという記事を見つけたので記事の通りそのまま実行してみたところ無事に私のPCもブルースクリーンエラーが出なくなりました。RuntimeBrokerの権限設定の問題だったようです。 […]