Azure VMにバックアップエージェントインストール
時代に逆行しているかもしれないが、必要になったのでやってみた。
オンプレ→Azureの複製の情報はいろいろあるのだが、今回は逆。
いろいろ検討した。Azureバックアップを使う、スナップショットを使う方法。
いずれも、要領を得ない。そこでAzure VMにエージェントを入れてバックアップ。
これをオンプレにリストアしてみた。
動作環境
AzureとオンプレはインターネットVPN構築済み
Azure側
-
- Windows Server 2012R2
- リージョン 東日本
- 仮想ネットワークゲートウェイ SKU:Basic(100Mbps)
オンプレ側
- インターネット接続回線 1ギガ
- WAN出入口 Fortigate
- 仮想化基盤 Hyper-V
作業手順概要
- Azure VM をAcronis Backupにてオンプレに直接バックアップ
- オンプレにて仮想マシンを構築
- Acronis BackupのブータブルメディアからVMをブート
- バックアップデータをリストア
- VM再起動後ホスト名、IPアドレス等を新しい環境に調整
作業
1.Azure VM をAcronis Backupにてオンプレに直接バックアップ
Azure VMにバックアップエージェント(Acronis Backup)インストール
オンプレに直接バックアップした
Azureディスクサイズ C:127ギガ D:8ギガ(指定しなかったがAzureが自動で作るテンポラリーディスク)
バックアップでできたファイルサイズ 約40ギガ
前回Azureバックアップをオンプレにダウンロードで失敗した時のサイズは圧縮してなく127 + 8 ギガ
今回のアクロニスのエージェントバックアップはその約1/3で小さい。使用部分のみバックアップでOK。
ダウンロード時間も1時間18分だった。なんとか実用範囲かと思われる。
オンプレに出来たバックアップファイル
2.オンプレにて仮想マシンを構築 Hyper-V
仮想マシン作成の詳細は省略 以下概略
「フェールオーバークラスターマネージャー」もしくは「Hyper-Vマネージャー」にて作業
「世代の指定」は第1世代を選択した
ディスクサイズはAzure VMより少し大きくした。
バックアップからVMを作成するため「後でオペレーティングシステムをインストールする」を選択
「仮想マシンの新規作成ウィザード」の「完了」にて空のVMが作成されます。
次にOSを入れていきます。
3.Acronis BackupのブータブルメディアからVMをブート
IPアドレスの重複等を避けるためにとりあえず「ネットワークアダプター」は使用しないに設定
起動する前に CD/DVDドライブに「アクロニスのブータブルisoイメージ」を設定してVMを起動
4.バックアップデータをリストア
アクロニスのブータブルisoイメージから起動した画面
リストアするには下記の赤枠をクリック
Acronisのバックアップもしくは復元の選択画面が起動してきます
ネットワークの設定画面 VMの環境に合わせて設定します。
これは復元するたのの一時的なアドレスです。これをそのまま運用VMのIPにしても問題ありません。
「復元」選択
バックアップしたデータの選択
バックアップデータをVMの仮想化基盤のホストのフォルダに置いたので
「ユーザー名」はこのホストに登録済みのアカウントにした
バックアップデータは2ドライブ C:127ギガ D:8ギガあるがDドライブ不要とした
「System」500MBのリストアも必要か迷ったが復元選択した
Azureからオンプレへの復元なので環境が変わるだろうということで
念のため「Universal Restore」も選択した
復元は正常終了した
復元所要時間 約22分だった
「電源をオフにする」で一度シャットダウン
5.VM再起動後ホスト名、IPアドレス等を新しい環境に調整
このままVMをブートすると再度 Acronisの起動画面になるので
CD/DVDドライブから Acronisのブータブルisoイメージを撤去
VM起動
ページングファイル構成に問題が発生
「自動的に管理する」で再起動後エラー解消した
Officeの再ライセンス認証画面が出た
そのままインターネット経由で認証出来た
キーボード入力できない
「デバイスマネージャー」「キーボード」で「Microsoft Hyper-V 仮想キーボード」に変更してOK
オンプレに復元後のディスクの状況
正常に復元できた
復元元 Azure VMのディスクの状況
外資系クラウド 国産クラウド オンプレ どうする?
世の中の流れはクラウドシフトなのか、逆のクラウドからオンプレに移行の情報は見つからなかった。
下記投稿したが最終的にエージェントをインストールしてバックからオンプレに復元した
今回のエージェントでのバックアップサイズは圧縮されるが、Azureバックアップではサイズがディスクサイズそのままなので大きい。Azureからオンプレにデータ転送では課金される。実際課金が増えた。
今回実際感じたのだがこれって要注意かも。
この点国産クラウドはデータ転送量無料なので国産クラウドの利点かも。
オンプレもデータ転送量無料なのでこの点は魅力。
ただ、ハード障害時は自分で対応しなければならない。
どうしたもんでしょう?
コメント